Like a box of chocolates #1

 

2025.3.31

フランス留学はパリに旅たつ1ヶ月前から始まったような気がする。

フランスに行く前に会いたい人みんなに会って、食べたい日本食は食べておこう。これをモットーに朝から晩までいろんなところに行って、いろんな人と会い、喋り、食べた。

(て言っても3ヶ月後にはまた関西に帰ってくる笑 ただ食べたいだけ。)

3月にはお母さんと2人母娘旅で一泊二日で韓国にも行った。

一泊二日なんかどこも回れんよ!ソウルでかいよ舐めたらあかん。

という韓国通の友達の言葉を横目に押し切った弾丸旅。普通の人の3泊分くらいを24時間に詰め込んだ。食べて、食べて、食べた。

(韓ドラをあんまり見たことない私でも韓ドラぽい!と思った梨泰院の階段)

別の日には東京に親友の卒業公演を見に行った。ダンスが大好きな彼女は大学、大学院と舞踊科に進み、この春卒業にあたって、大学院の同期の友達とグループ?を結成し、その単独旗揚げ公演を神楽坂の素敵な劇場で開催した。

いつも自分のことはおちゃらけて話す彼女だから、親友の私たちも彼女が大学でどんなことをしているのかは正直ピンときていなかった。

舞台が始まって1秒で心を掴まれた。コンテンポラリーダンスと寸劇を合わせたダンスン劇って言うらしいその舞台は、全てを一から自分たちで作っているとは思えないクオリティーで、“あー粕谷はこんな素晴らしい友達と6年間こうやって東京で楽しく踊って過ごしてきたんだなぁ”と思うと

なんだか涙が出てきた。

(かすやは6等分されたピザが出てきて、自分の目の前の1スライスが大きかったら、奥の方の小さめのスライスを進んで何も言わずに取る。食べるのが大好きなのに!優しい。そんなかすやが大好き。)

そんな彼女と舞台の次の日にはゆっくりご飯にもいけた。芸能人と会っている気分になった。

フランスに行くならミドルネームの一つや二つ考えといた方がいいかな。というなんとも次の週にフランスに飛び立つのに何の準備をしていないやつとは思えない呑気な発言に笑いながら、「よしこでいいんじゃない?」と言ってくれた。

ミドルネームの意味をわかっているのかいないのかわからない粕谷のおかげで私のフランスでの名前は「はだ・よしこ・まゆこ」に決定した。

(まゆこがまみこになって出てきたお祝いケーキ。中学生な私たちはこれだけで30分は盛り上がった笑)

思い返すだけでほっこりにっこりできるような思い出がここには書ききれないほどたくさんできた!

新天地に転勤する友達、春から研修医として働く友達、ジュエリーの勉強のためにイギリスへ行く友達、社会人2、3年目を踏ん張る友達、みんな忙しい日々にもがきながらも、辛い話も笑い話に変えていて、かっこよかった。

これからフランスでどれだけ辛いことがあってもこの人たちに言ったら一瞬で笑い話に変わるという確信を持たせてくれる、お守りみたいな存在がいる。そう改めて思えた1ヶ月だった。

(これは大好きな友達2人がくれたルームシューズとルームフレグランス。パリに持ってきて毎日使ってる!)

あと、友達のお母さんから卒業にあたってお心遣いとお手紙をいただいた。

素敵な暖かい言葉が並んでいた。

「困った時は誰かに助けを求め、困ってる人がいたら助けてさしあげる。これができたら生きていけます!」

ジーンとした。留学にあたって、これもしたい!あれもしたい!でもこうなったらどうしよう。

色々考えすぎてしまう性格だからシンプルで一番大切なことを忘れてしまったことに気づいた。

日本ではできなかった悪いこともしてみてね!ともあった。笑 なんともチャーミングなお人柄を映したお手紙だった。

離れてみるからこそ改めて気づく家族と友達のあたたかさ。一生忘れられないフランス留学のエピソード0な1ヶ月だった。

(初回は全くパリでもなんでもないただの関西人の日記になった!笑。 次回からはパリ到着後の日常について書きます!)